大阪本町フランス料理の皿の上で感じる季節感「カランドリエ」

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本町駅から徒歩5分

地下鉄御堂筋線本町駅で降りて5分ほど歩いてこちらに到着しました。数日前に予約をしての訪問です。ミシュランガイドでは一つ星だそうです。
お店の名前は、フランス語でカレンダーを意味する「カランドリエ」旬の素材で季節を感じてもらいたいというコンセプトから付けたそうです。
入口の扉が何となく店内の様子を反映していましたが店内に入ると、さすが大阪の一流店、田舎のフレンチレストランとはちょっと違った雰囲気です。いつもの感じの装いに少しおめかしをした程度で割と気軽な気持ちで来た事に少し後悔です。

いきなりの衝撃

アミューズは、こちらの名物料理の「フォアグラのスープコロッケ」です。スプーンに乗った小さなコロッケを一口で一気にいただきます。口に含んで上下に押し付けると中からフォアグラの濃厚なコクのスープが飛び出します。いきなり衝撃的な驚きをもたらす料理で始まります。

前菜は入荷が始まったばかりの駿河湾の手長海老

前菜は、駿河湾の手長海老のサラダです。丁度シーズンに入って駿河湾の深海性の手長海老が入荷し始めたそうです。正式名称は「アカザ海老」水深200~400m程度の砂泥底に生息する日本近海だけに分布する固有種だそうです。フランスのラングスティーヌはヨーロッパアカザエビでこのエビとは親戚関係にあたるそうです。プリッとした食感ではなく柔らか目の肉質にしっかりとした海老の風味が非常に美味しくサラダに濃厚な旨味を添えます。

魚料理

魚料理は、五島列島のくえのポアレ、鰹のタタキをネギのソースと茄子のカレー風味のピューレでいただきます。パプリカや2色のズッキーニが食感と香りを添えます。くえはプリッとした食感が非常に美味しく一口二口のこの大きさでは全く物足りません。くえの隣は、鰹のたたきです。背側の部分を1枚、臭みは全くなく高知で食べるものと同等で、カレー風味の茄子ピューレを付けていただきます。

肉料理

肉料理は2名で蝦夷鹿と羊を選択しました。鹿、鴨、羊、牛の4種類からの選択です。
鹿肉は、当然のことながら捕獲後の処理が良く臭みは全くありません。故障の香りとピリッとした辛みが柔らかく赤身肉の旨味に非常に合います。
羊は、ブルゴーニュからやって来たそうです。当たり前の事ですが、羊特有の香りがありますので羊の苦手な方はちょっと気になるとは思います。脂の乗りが非常に良くトロっとした食感が柔らかいなんてもんじゃありません。
どちらの肉料理も付け合わせの野菜とキノコが肉の旨味を吸って美味しい。

お菓子3連発

デザート1品目は、シャインマスカットを使ったブランマンジェです。中央にはバニラアイスが鎮座、トロっとしたブランマンジェとの食感の違いと温度の違いが面白い。ミルクの風味が強い物の中にあるマスカットの香りと皮のパリパリッとした食感と甘みがフルーティーなデザートに仕上がっています。

デザート2品目は、ワゴンでサービスされるデザートです。好みのものを1つ2つ多めに頂くこともできるのですが、ワゴンの乗った迫力あるデザートを見るとよほどお気に入りのものが目につかない限りなかなか選ぶことができません。選びかねていると全部の盛り合わせもできるとのことなので迷わず全部乗せをお願いしました。
 内訳は、ブランマンジェ胡麻、バターケーキ生姜ラズベリー、ダックワース、黒無花果タルト、ムースケーキココナッツとパイナップル、ガトーショコラ、ロールケーキです。
 デザートの後は、コーヒーと小菓子です。最後に3連続でお菓子を頂き、別腹にもやっとの思いで詰め込みました。

お店の情報

カランドリエ(CALENDRIER)
住所:大阪府大阪市中央区本町3-2-15 小原3ビル 1F
電話:06-6252-5010
営業時間:11:30~14:00  18:00~21:30
定休日:月曜日

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