土のパンって？？なに？素材の味と旬の組み合わせを楽しむ広島幟町のフレンチ「キヨコラージュ」

場所は幟町公園のすぐ隣

昨晩のLe K2に続いて広島2日目の昼ごはんは、こちらのお店に3,800円のランチを予約済みです。幟町公園を目印にやって来ました。思ったより場所が分かりやすく少し早めの到着となりました。
予約時間の12時まで少しの間、周囲を散策するとお好み焼きの行列店「八昌」がすぐ近くあり、薬研堀の八昌は夕方からですがこちらは昼のみの営業の様です。さすが有名店だけあって、表は行列ができていました。
こちらのお店「キヨコラージュ」は幟町公園のすぐ隣にあり公園までたどり着けばすぐに見つかる位置にあります。お昼のランチは12時からで3,800円と5,000円のコースが用意されています。もちろん予約が必要です。

落ち着いた雰囲気の店内

店内は白と木目を基調としたデザインで非常に落ち着いた雰囲気と清潔感があります。4組ほどで満席となってしまいます。ミシュランガイド広島・愛媛2018特別版では１つ星、ゴ・エ・ミヨ東京・北陸・瀬戸内2018では２つ帽として紹介されています。

前菜

前菜1皿目は、トマトとスイカのムースです。さっぱりとした酸味とトマト、すいかの香りが初夏を連想させます。

続く2皿目は、白海老のカナッペです。甲殻類の香ばしさと自家製パンの小麦の香ばしさが印象的でした。

この辺で、黒土のパンが登場！！オリーブオイルと自家製のサワークリームを付けていただきます。黒土のエキスを練り込んだパンだそうですが土の香りというより小麦の香ばしさが強調された香りといった印象です。これに付ける自家製サワークリームが酸味控えめ牛乳とオリーブオイルの香りが心地よく、美味しすぎて必要以上にたっぷりつけていただいてしまいました。

3皿目は鯵の燻製です。燻製と言っても水分はほとんど飛んでおらず香りを付けている程度でほぼ刺身に近い状態です。使用されている魚はなんと鯵！！
こんなお店で鯵？？って思いますがこの鯵は普通の鯵とは違います。島根県の浜田漁港で揚がるブランド鯵で「どんちっちアジ」って鯵です。脂の乗りが通常の鰺とは全く異なりとにかく旨味と風味が強烈！！旬は5月から9月だそうですが特に6月7月のものは脂の乗りが良く一般の鯵が3.5％程度なのに対し13％～15％にもなるそうです。まさに旬真っただ中の鯵でした。

スープ

スープは、冷製のポタージュスープで枝豆を使用、中央に伊勢エビのコンソメジュレが配置されています。これもまた枝豆の初夏を連想させる香りが心地よく伊勢エビのジュレと混ぜながら頂くことで香りと旨味の変化を楽しみます。

魚料理

メイン料理は、マナガツオのポアレでした。高知ではマナガツオを食べる機会はほぼありません。瀬戸内では夏に旬を迎えるそうですね。しっとりとした食感の白身が香りも香ばしく非常に美味しい魚でした。マナガツオは夏に瀬戸内で産卵するそうで白子が添えられていました。

デザート

食後のデザートは、スイカのショートケーキです。非常にきめ細かいスポンジで厚さ4㎝以上あるスイカを挟んで牛乳の香り豊かな甘さ控えめの生クリームが想像以上にさっぱりとしていて美味しいです。
スイカから出る水分で味わいが変化するために、でき立てすぐでないと味わえないこの味はプレミア感もたっぷりです。