四国中央市三島にある個性的な色使いが目にもおいしいハレの日ランチ「エッセン」

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伊予三島の中心地、図書館や消防署が立ち並ぶ地区にこのお店はあります。お店の前のフランス国旗が目印です。駐車場はお店に向かって左側の駐車場に車を停めることができます。
店内は、奥にオープンキッチン、中央に大きな8人掛けのテーブル、窓側に2人から4人掛けのテーブルが3台配置されています。
前日に予約をして、ベーレンというランチをお願いしておりました。2,000円の基本料金がベースでオードブル、メインと料理名の横に追加料金が書かれていますので、最終的にそれらすべてを足し合わせた金額となります。最終的には大体3,000円ぐらいでしょうか。

オードブルのサラダからすでに紫の色使い

オードブルの基本料金メニューは、14か月熟成の生ハムを紫玉ねぎとブラックビーツのドレッシングでいただく野菜サラダに乗せ24か月熟成のパルメザンチーズを振りかけたものです。サラダだけでも玉ねぎドレッシングの旨味が強いんですが、それに生ハムとパルメザンチーズの旨味が加わります。ハムの旨味と強烈なパルメザンの旨味と香りがあっさりしがちなサラダを濃厚なオードブルの変化させています。
追加料金400円でノルウェー産サーモンも注文してみました。その場合は、サラダとサーモンは別皿での提供となります。先ずサラダが運ばれてきて、野菜と紫玉ねぎとブラックビーツの旨味と甘みの効いたドレッシングの美味しさを堪能します。その後、わずかにスモークされたサーモンと色とりどりのトマトや豆の乗った皿がやって来ます。ひじきのソースが見た目と味にアクセントを加えています。

紫のスープに目が釘付け

スープは、紫芋のポタージュスープです。シェフが手にもってやってきた瞬間からその見た目にくぎ付けです。「なになに?」って感じでお皿が置かれるまで目で追っていると、紫芋を使ったスープとの説明が、白いお皿に濃い紫のスープ、白いミルクホイップが見た目にインパクト抜群です。紫芋は伊予三島で採れたものだそうです。このようにこちらの料理は、素材の産地を必ず伝えてくれると共に、極力この近所で採れた素材を使用しているように感じました。
このスープ、紫芋の甘さが印象的なスープで、ミルクの風味を感じながらさつま芋の優しい素朴な甘さのスープでした。

メインは、対照的な食感の牛肉

メイン料理は、仔牛のパネと牛頬肉の赤ワイン煮を注文しました。それぞれ500円と1,500円の追加料金です。付け合わせの野菜はほぼ共通で、赤ワイン煮のソースは赤ワインを煮詰めてトロっとした状態になっています。発酵したブドウの旨味が凝縮されて柔らかくなるまで煮こまれた牛頬肉の繊維の詰まった食感が非常に食べごたえと肉を食べる満足感をもたらしてくれます。
対して仔牛のパネは、パン粉を付けて焼かれた非常に柔らかく口の中で噛むたびに崩れて口いっぱいに広がる仔牛の風味が印象的で、この食感が頬肉のワイン煮と対照的です。

最後も、紫のデザート

デザートのアイスは、遠目では、バニラビーンズのたっぷり入ったバニラアイスの様に見えますが、このアイスの黒い点々は、新宮茶の茶葉そのものを使ったアイスクリームです。四国中央市と合併した新宮村は、クモなどの天敵を利用して殺虫剤を使わない画期的な栽培方法を始めた場所としてお茶栽培の産地では有名な存在の村だそうです。アイスの下には、ブラックビートと言う黒葡萄を白ワインで煮たコンポートが敷かれています。白ワインの葡萄がすっきりと発酵した香り、ブラックビートの黒葡萄の香りが非常に相性が良くアイスが解ける間もなくあっという間に口の中で消えていきました。

お店の情報

エッセン(Essen)
住所:愛媛県四国中央市三島宮川4丁目8-57
電話:050-5594-6245
営業時間:ランチ 11:30~14:00(LO)  ディナー 17:00~20:00(LO)
定休日:不定休 ※前日までにご予約のない日はお休みの場合があります。

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