高知市元クレオールの場所に本格フレンチのお店がオープン「創作フレンチ下元」

ランチタイムは11時半から

大人気イタリアンで平成31年３月末をもって閉店してしまった「クレオール」のあった場所に今度は本格フレンチのお店がオープンしました。オーナーシェフの下元さんは城西館で長い間総料理長をされていた方だそうで県外のホテルやオーベルジュ勤務を経て高知に帰られ今年の５月３０日よりこのお店を開かれたそうです。
ランチは、おすすめランチが、スープ、サラダ、パン、メイン(肉または魚介類)、デザート、コーヒー又は紅茶のなかなか充実したコースです。ステーキランチはおすすめランチのメイン料理が牛ロースかフィレのステーキに変わっています。
ディナーは、予約のみの営業で基本7,000円と10,000円の2種類だそうです。
昼間は、内容と値段を見る限りではカジュアルな気分で伺うことができますが、夜はなかなか高知では敷居が高めの値段設定です。ハーフコース等で3,000円位の気軽に行けるコースもないと夜は利用しにくい気がします。
そんな事で今回は、昼間のランチに伺ってみました。ホテルでの経験が長いようですので本格的なフレンチを期待しての訪問です。
創作フレンチってことですので変化球的な料理が出てくるのかな？と思いましたがこの日のランチを見る限りは割と一般的なフレンチのように感じました。

ランチメニュー

注文後はテンポよく料理が出てきます。

注文の際に、肉か魚を選んだらスープ、サラダがすぐに運ばれてきます。ポタージュスープは鶏ダシとミルクの風味が印象的でした。サラダは、一般的なフレンチドレッシングですが丁度良い大きさにカットされた野菜がバランスのとれた量の組み合わせで口の中に入ってきます。

ポタージュスープ
ポタージュスープ

サラダ
サラダ

この日のメイン料理の魚はホタテやエビの花ズッキーニ詰め

この日の魚料理は、高知ではあまり食べる機会のない花ズッキーニでした。海老や帆立貝を歯ごたえを残した大きめに刻み花ズッキーニに詰めて蒸したもので、掛かっているソースはアメリケーヌソースです。花に入った詰め物の歯ごたえと噛みしめるたびにあふれる貝や海老の旨味にソースの海老の風味が非常に良く合っています。見た目にも綺麗だし珍しい食材を頂く楽しさもある料理でした。

帆立海老の花ズッキーニ詰め
帆立海老の花ズッキーニ詰め

肉料理は、和牛のハンバーグ

肉料理は和牛のハンバーグでした。ハンバーグはナイフで一口大の適当な大きさに切ってフォークを刺すと崩れるぐらい柔らかいものです。これにフライドオニオンの香りや少し強めに歯ごたえを残した人参、かぼちゃ、ズッキーニの付け合わせがアクセントとなっています。また、ブラウンソースは香ばしい香りと牛のダシが濃厚で牛肉そのものの味のハンバーグに負けない個性を持っています。

和牛ハンバーグ
和牛ハンバーグ

デザートはアイスクリーム

この日のデザートはキャラメル味のアイスクリーム、少し柔らかめのムース状になったアイスクリームでしたがキャラメルの風味が非常に強く少しだけ甘さ控えめのデザートでした。コーヒーは少し酸味の強めのブレンドコーヒーで香りも良くこのデザートにピッタリの相性です。

フルーツとキャラメルアイスクリーム
コーヒー
パン

11時半のオープンから３０分ほどで２０名ほどのお客さんが集中してお店に来ましたが、さすがホテルでの経験が長いだけあって厨房はシェフ一人で切り盛りされているようですが料理が出てくるテンポが非常に良く、お客さんが食べ終わるとすぐに次の料理が出てくるタイミングでの料理の出来上がります。非常にテンポよく厨房から料理が提供されるんですが、フロアのサービスがそれに追いつかずテーブルにお皿が残ったままになったり厨房から出てきた料理がすぐに運べなかったりすることが目につきました。フロアの方のお客さんに対する対応は丁寧な言葉遣いに丁寧な対応で好印象ですが、サーブの要領の悪さが目立って仕方がありません。５月３０日のオープンなので慣れと共に改善することを期待しています。