新鮮なウルメ鰯が名物の土佐市宇佐「宇佐もん屋」

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宇佐のウルメは普通とちょっと違う

高知県土佐市宇佐町は10年ほど前より一本釣りのウルメ鰯を名物として売り出しています。
ウルメ鰯は、通常目刺しの干物として見かけることが多い魚ですが、非常に鮮度の落ちるのが早く、魚同士や網などと擦れてしまうと痛みが速いうえ、綺麗な状態で氷で保存しても、鮮度が落ち魚の生臭さが鼻につくようになりやすい魚です。
ここ、宇佐の町では、この鮮度落ちの速い魚を網で水揚げせず一本釣りで捕獲し、手で触ると擦れたり人間の体温が伝わることから釣り針を、外す際にも特殊な道具を使用し、「魚を触ることなく釣り針を外しそのまま氷水で生き締めをする」という鮮度保持に対して、こだわりを持ったウルメ鰯を提供しています。
従来、ウルメ鰯を刺身で食べる事は、漁師や自分で釣ってきた人が取れた当日に限り、味わうことができる非常に限られた人の口にしか入らないさしみでした。しかし、このような苦労や工夫のおかげで宇佐町内の飲食店で簡単に頂くことができるようになっています。
生臭さのない新鮮な生のウルメ鰯は、手開きで小骨のない状態で頂くとジューシーな旨味とモッチリかつ柔らかい食感が非常に美味しい魚です。

新鮮ウルメ鰯を堪能するなら「宇佐もん定食」

場所は宇佐ショッピングセンターの斜め前にあります。旧市街地ですので海岸線と並行に走る県道より一段下がった場所にあります。駐車場は少しお店から離れた位置にありますのでお店で尋ねるといいです。
宇佐以外の場所から来たお客さんは、ウルメ鰯の漬け丼や刺身、フライのセットになった宇佐もん定食(1,200円)を注文している人が多いようですが今回はぶっかけ漬け丼定食とうるめ蒲焼き定食を注文しました。両方とも600円ですので丼2杯で宇佐もん定食と同じ値段ですね。

丼物はご飯がちょっと多めだけれど上の具材がご飯と合う味付けで結局ご飯も完食です。

ぶっかけ漬け丼は、新鮮なプリッとしたウルメが醤油で漬けにされることで身が引き締まり歯ごたえが強めになっています。
もちろん生臭さは全くありませんが生姜醤油の味付けでご飯がいくらでもいただけます。
少しあっさり目の味付けの味噌汁に丁度旬のりゆうきゅう(ハスイモ)の食感がアクセントになり季節感を感じる組み合わせです。

ウルメ蒲焼き丼は、ちょっと甘めの味付けの蒲焼きのたれにウルメの脂と醤油の焦げた香りが非常に香ばしい
少しアクセント程度に振りかけられた一味唐辛子が意外と辛みを効かせて存在感を主張してきます。ウルメ2匹分の蒲焼きが乗っていますが、少しご飯が多めで蒲焼き不足におちいりがちでした。

お店の情報

宇佐もん屋
住所:高知県土佐市宇佐町宇佐1757
電話:088-856-0019
営業時間:11:00~15:00 17:00~21:00
定休日:毎週水曜日・第2木曜日・第4木曜日

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