広島世羅町自然の中の大妻コタカゆかりの古民家でランチ「久恵風穴の里ごもくめし」

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ごもくめしは本の名前

山菜や郷土料理のお店「久恵風穴の里 ごもくめし」は、広島県尾道市の北側に位置する世羅町の芦田川にある三川ダムの湖畔にあります。この地区は古来から日本海と瀬戸内の尾道や鞆の浦を繋ぐ街道沿いの町として人の往来がありこんな山中の小さな町ですが各地の情報や文化が入って来たそうです。そんな田舎町から日本の女子教育界の草分け的な存在である「大妻コタカ」が生まれ育ったそうです。こちらの建物は、今はこの三川ダムの湖底に沈む久恵地区に建っていた大妻コタカの生家をダムの湖畔に移築した建物です。
このお店の名物は、お店の名前から五目飯が名物のように思いますが来店して店主の大妻コタカやこの地区の文化や自然についての説明があり、食事がスタートです。その説明の冒頭で「ごもくめし」は大妻女子大学の学生に配られる大妻コタカの自叙伝のタイトルで現物がこのお店に数冊あり大妻コタカや大妻女子大学の説明に使用し食後に読んでもらっているそうです。

お店を訪れるとまず最初に、古民家とよく手入れされた庭、周囲の山とダム湖、空のコントラストが心の安らぎを与えてくれます。また、時期によってはカエルの鳴き声や周囲の山から鳥や虫の声が季節感や周囲の自然環境の豊かさを感じさせてくれます。この日は、季節柄、鶯やアマガエルの鳴き声が聞こえていました。
ちょっと気になったのがお店の前の道路に咲く黄色の花が最近問題になっている大金鶏菊じゃないかな?と思ったこと

店内は大妻コタカゆかりの品でいっぱいです。写真や大妻コタカの書いた家訓があちらこちらに飾られています。4人掛けのテーブルが7つ配置してあり庭側のテーブルからは庭、ダム湖、周囲の山、空が視界の中に入ってきます。

メニューは1種類だけ

メニューは昼の定食のみです。四季折々の山の幸を詰め込んだ定食が唯一のメニューです。この日の料理は、破竹の煮物やエンドウ豆のごはんで初夏を感じます。最初に出てきたイタドリは春の山菜を塩漬けにしたものを塩抜きして中華風にごま油で炒めています。春巻きを揚げた物や山椒を佃煮にしたものもご飯のお供に最適です。
料理屋デザートに添えられた山野草も季節を感じる演出です。この日の小鉢には空木(うつぎ)のちょっと変わった花でピンク色のものが添えられていました。周囲のの山にはほとんどが白の空木ですが満開に咲いています。この時期の山を注意深く眺めているとこんもりとした白い花が満開に咲いた木がありますので直ぐに分かります。お吸い物や田楽に添えられた木の芽もフレッシュな草木の息吹を感じるこの時期の香りです。
デザートまで食事時間約1時間半、急ぎの予定をたてられている方は要注意です。時間を多めにとってゆっくりとした食事を楽しみましょう。

お店の情報

久恵風穴の里 ごもくめし
住所:広島県世羅郡世羅町川尻914-1
電話:0847-24-0033(完全予約制:予約無くても席が空いていて料理が用意できれば食事可能)
営業時間:11:00~16:00(食事は11:30〜14:00まで)
定休日:月、火、水、木曜日

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