山頂は桜色、眼下は瀬戸内の島々「香川県紫雲出山の桜」

Pocket

浦島伝説の残る荘内半島

香川県の桜の名所「紫雲出山」は、三豊市の荘内半島にある標高352mの小山です。
香川県は、風化しやすい花崗岩が豊富にあり、その花崗岩の上に風化しにくい安山岩があった場所には長い年月をかけて、お茶碗を伏せたような山が平野部にぽっかりとできています。
ここ紫雲出山も形はお茶碗を伏せた形とは言えませんがそのような風化によってできた場所で荘内半島の端っこにぽっかりとできた山であるために山頂よりの景色は周囲にさえぎるものがなく眼下に瀬戸内海とその島々を見下ろすことができます。
紫雲出山の名前も非常に特徴のある名前ですが、これには最も日本人になじみ深い昔話の「浦島太郎」が関係しています。というのもここ荘内半島はその浦島太郎の舞台となった場所だとされているからです。
この紫雲出山の周囲には浦島太郎のお墓や亀を助けた浜、玉手箱を開けた場所など浦島伝説に由来する名称の地区があり、玉手箱を開けた地区は「箱(はこ)」と呼ばれる地区でこの紫雲出山のふもとにあります。太郎が玉手箱を開けてしまい、その時出た煙がこの山にかかったことがその名前の由来になっているそうです。

山頂は桜色

山頂には、椿などの花が植えられていますが特に桜は非常に多く植えられておりソメイヨシノを中心に八重桜など1000本程度あるそうです。本数だけでなく一つ一つの桜が非常に大きく根本の太さが大人が手を回しても届かないような太さに育った木もあります。

椿や水仙などの花や古代の住居跡

椿や水仙も時期によっては綺麗に咲いており、また山頂からは弥生時代の人々の生活跡や土器などが出土したことより出土品や当時の住居跡を再現した資料館もあります。

桜シーズンの山頂道路はシャトルバス利用

春の桜シーズンは桜まつりが開催されます。平成31年の桜まつりは3月30日~4月7日の間は自家用車は山頂までの道路は進入禁止となります。
山頂までの道路は幅が非常に狭く山頂駐車場もそんなに多くの車を停めることができませんので周囲は例年大渋滞をしていたそうです。2019年より桜シーズンは8時から19時半の間は自家用車、2輪車共に進入禁止となっています。その為に、紫雲出山ふもとの大浜漁港に車を停めてシャトルバスの利用か徒歩での登山となります。また、その時期は弁当やスナック類、飲み物、地域の農産品を販売する青空市場が開催されています。

駐車料金はかかりませんが、シャトルバスは片道200円の料金がかかります。桜の満開のタイミングでの土日の日中はシャトルバスに乗るのに大変混雑します。

満開のタイミングや交通情報は、三豊市観光交流局のサイトを確認しましょう。

桜開花のタイミングと天候に恵まれればピンクの桜と水色の海、緑の島々のコントラストが非常に美しい景色を目にすることができます。この景色はyahooが選んだ日本が誇る桜の絶景15選に選ばれたそうです。その為なのか、外国人の見物客もチラホラ見受けられます。桜の開花時期の情報は「三豊市観光交流局」のサイトで桜の開花情報や交通規制の時期や時間が確認できます。今年は開花情報をしっかり確認せずに行ったため1度目は一分咲きの状態でしたので1週間後にもう一度行くことになってしまいました。2度目の満開時期は桜はホントに綺麗でしたがやや瀬戸内海が霧掛かっていたために瀬戸内の島々がかすんで見えてました。ホントのベストタイミングは数年に一度の景観になるようです。



Follow me!